自分の「怒り」を理解する

いつも怒りっぽく、イライラしている人。

許せない奴がいる……というような人には、必ず共通点があります。


それは、「こうあるべき」「これが正しいことだ」という思いに縛られているということです。

思い当たるふしはありませんか?


人間は、自分の中の「ルール」を乱されたときにムッとします。自分が今まで「正しい」と思ってきた規律を乱されるような出来事に遭遇すると、怒りの感情が芽生えます。


それは言葉を変えれば、「自分の思い通りにならないことが気に入らない」ということです。相手の行動が自分の中の「正しさ」の基準から外れることに、不愉快さや苛立ちを覚えてしまうのです。


「相手が自分の期待通りに動かないことに腹を立てている」のです。


腹を立てたときには、まず、そのことを自覚してください。


「相手を自分の思い通りにコントロールしたい」、「自分が正しいということを証明したい」……こうした、自分の「正しさ」や自分の「勝ち」に執着する心が、イライラを喚起するのです。


いつも笑っていられる人は、「人は人」「考え方は人それぞれ」と思っているはずです。

大切なのは、<<お互いの違いを認め合うこと>>です。


「自分にとっての正しさとはー…」と言う前に、まずは相手の価値観を認めてください。

いつでも、「利他」の精神を忘れないことが大切です。


利他とは、自分の正しさや勝ち負けに縛られず、ただひたすら相手の気持ちを考えることです。相手の価値観を想像し、相手の立場に立ってみるということです。

そうすれば、自然と「人は人」と思えてくるはずです。


決して、相手の価値観に合わせろ、などと言っているわけではありません。人には人の考えがあり、立場があり、価値観がある、そういうことを想像し、「諦める」ことが大切なのです。

「ああ、あの人はああいう人なんだな。自分とは違うんだなぁ」「そりゃ仕方ないか」と。


いつも誰にでもイライラしてしまう人は、とりあえずやってみてください。自分のことばかりを考え、「怒り」という負のエネルギーを抱え込んでは、どんどん自分がつらくなっていくだけですから。


自分の正しさに執着するような利己心を捨て、他人の事情を考えることを心がけていれば、いつか必ず明るい光が差し込んできます。


瀧川拝


宇宙エネルギー研究所

みなさまが幸福の道を歩まれるための一助となれば幸いです。